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子育ての主役は子供です!子供の異常に気づいたとき・・・

 ヘルスカウンセリングを学び始めてまず感じたことは、子育て時代にヘルスカウンセリングの「傾聴・受容」のコミュニケーションスキルを身に付けていたらどんなに子育てに役立っただろう、私はもっとおおらかな気持ちで子育てが出来ただろう、子供たちはもっとのびのびと育っただろうということでした。今回は、昨今ニュースをにぎわす「育児放棄」について、私の体験談をレポートします。 

 先日、週末の深夜に心が痛む経験をしました。午後から始めた仕事が段取りよくはかどり、その日は夫が帰宅しないこともわかっていたので、安心して作業に没頭してしまい、帰宅が日付の変わる深夜になってしまいました。

  girl.jpg天気の良い日は、大阪のど真ん中を自転車通勤しているので、その日も夜風にのって悠々自宅近くの交差点まで帰り着き、信号待ちをしていると、梅田方面からパタパタと子供が走る足音と泣き声、そして女性の甲高い怒号が聞こえてきました。と思う間もなく、道路の向かい側を自転車に乗る女性と必死に追いかける幼い女の子が眼の前を猛烈な勢いで走り抜けていきます。これはまさに一瞬の出来事で、「エッ 何事!? 何が起きているの??」、信号が変わるのを待ちかねて、泣き声と怒号のする方向に追いかけました。100m近く走って追いつき、ドキドキしながら後ろから声をかけました。

「何をしているのですか?」、「どうしてこんな小さな子供さんを自転車に乗せないのですか」、「乗せないのなら、スピードをゆるめてゆっくり走らないと危ないでしょう」等々・・・

 二人連れは母と娘(小1位)でした。私の声をかけながらの追跡はまだそれから1Km余り、母親はスピードを緩めることなく、途中からは荷物を娘に持たせ、娘は自分の荷物を抱えて必死で片手は荷台につかまりながら、靴が脱げても全力疾走をしたのです。

 「(停まって娘を乗せないなら)110番しますよ!」「勝手に110番すればいいでしょう!!」という私と母親のやりとりを聞いた人が110番通報してくれたのでしょう。1Km余り走ってようやく警察官が来てくれました。  

  その間、走りながら母親が荷台につかまるわが子の手を振り払い、娘と私に浴びせた怒号の数々。 「私の子供だから(口出しせずに)ほっておいて」、「これはしつけだ。親が何をしても他人に言われる筋合いはない」、「こうなったのはこの子が悪い。今日一日約束を守らなかった」、「この子はもう大きい。もう小学生だ。なのにお漏らしをする」、「(娘に)あんたが悪いんでしょう! 帰り道は知っているのだから、さっさと手を離して勝手に帰っておいで」、「私はトイレに行きたいから急いでいる。早く手を離しなさい」、「この子は私の子供ではない」、「この子は誰でも優しくしてくれたらその人についていく」、「かれたくてかれたのではないのだから、夫の所に連れて行けばいいでしょう」etc.   

  みかねて、女児に「道がわかっているのなら送っていくからゆっくり帰りましょう」と声をかけると「帰ってきても部屋に入れないからネ!」とまで言うのです。私には「他人のあんたに何が分かる?私を悪者にして!」   

 私は何か異常を感じて確信はなかったけど追いかけ、追いついたところで思い切って声をかけました。親子の間に、夫婦の間にどんな日常や事情があるかはもちろん分かりませんが、少なくとも私の目の前で繰り広げられた光景は充分常軌を逸したものでした。そのことだけで私は声をかけ、結局警察官にも私と同じようなことを言われ、事後はその警察官に託して私は帰宅しました。   

 警察官曰く「お母さんにも言い分はあるでしょう。でも、本来守られなければいけないこんな小さな子が、今置かれている状況が異常だったら、誰でも声をかけますよ。」  

 道々母親が口走った言葉から察するに、何かの事情で夫との離婚を余儀なくされ、そのストレスのはけ口を幼いわが子に向けているのでしょう。でもその毒のある言葉はその女児をどれだけ傷つけていることか。母親の罵声に泣きはしても決して抗うことなく、必死で走り、私や警察官の問いかけに伏し目がちに答えていたのに、母親と自転車で帰りたいと伝えたときは上を向いてはっきり意思表示した女児。警官が母親を詰問調になったとき、警官から母親をかばうような素振りを見せた女児の心情が哀れでした。私たち親は親の事情を子供の持ち込んではいけない、子育ての主役は子供なのだから、子供の将来の幸せを考えたら今取るべき親の行動に対する答えは自ずと出ると思います。   

 動物学者の言葉を読んだことがあります。「愛された記憶があるから、その記憶がよみがえってきて、自分が親の立場になったとき愛することができる。」  

 自分を否定される言葉で育ったこの女児が親になったときを考えると、心を強く待って成長してほしいと願わずにはいられませんでした。 声を掛けるにも勇気がいるし、声をかけてすぐに事態が好転するわけでもないけど、一人の大人として思い切って行動してみてよかったなと思っています。そして今回嬉しかったのは、現場の警察官の方たちも「傾聴・受容」というカウンセリングのコミュニケーションスキルを知っておられると分かったことです。

 こどもの日の今日、明日を担う子供たちが笑顔を絶やさず健やかに育つことを心から願っています。笑顔で育った子にしか笑顔が出てこないのですから。

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