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ヘルスカウンセリング体験レポート Archive

ヘルスカウンセリングにも「引き寄せの法則」

ヘルスカウンセリング研究会で、「認知療法」の一環として「引き寄せの法則」について学ぶ機会がありました。
1906年に刊行された「引き寄せの法則」は、1世紀にわたり多くの思想家・成功者たちに影響を与え、2006年には本書をテーマとするドキュメントフィルム「ザ・シークレット」が全米で放映されて話題となり、日本語版も刊行された「引き寄せの法則」がベストセラーとなったのは記憶に新しいことです。
日本語版のサブタイトルには「世界の成功者達の人生を変えてきた伝説の書」とあるように、メンタルサポートにとっても、「自己治療」「自己実現」はとても重要なテーマなのです。

ご存じの方も多いと思いますが、セミナーで先生に解説していただいて、「なるほど!、日常生活に応用できたら、もっと前向きに取り組めて後ろを振り返らずに進んでいける!!」との思いが強まりました。この情報を一人占めしていてはモッタイナイので、「引き寄せの法則」を簡単に説明させていただきます。

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=引き寄せの法則=
人は心を鍛えて望む状態に改造することができます。真我(真の自分)を肯定し、心を鍛えたら、低い心の機能(欲望・嫉妬・怨念・嫌悪等の気分や感情、念)をコントロールできるようになります。他人の暗示や影響を受けずに、真我が自分を支配します。真我は心の支配者で、「意思」はその道具です。
そして、人の意思の背後には、それより高い宇宙の意思があり、人の意思と密につながっています。人が低い自分を克服して真我を肯定すれば、宇宙の意思とつながり、多くの驚くべき力を授かります。
真我を肯定し、意思を受け入れると、どんな感情も欲望も、どんな念もコントロールできるようになります。(*誤解のないように申し添えますと、「宇宙の意思」とは霊感やオカルト的意味ではありません。強いて知っている言葉に言い換えると、心に浮かぶ念(考え方)が波動で伝わる「気」でしょうか?)

引き寄せの法則の応用例を紹介します。
(Amwayの偉大なるリーダーの一人、I氏から毎日配信されるメルマガから抜粋引用して加筆させていただきました。)

例えば、物事が思うように前進できない時、人はやるべきことをやってこなかったからだと反省します。やるべきことを怠っていたツケが回ってきたからだということは、多くの人が承知しています。いわゆる因果応報、良い結果には良い原因があり、悪い結果には悪い原因があるというシンプルな法則です。
しかし、前進するために重要なのは、因果応報を甘受するのではなく、上昇するための思考の仕方です。今日という1日を、今までの結果と捉えるのではなく、明日への原因と捉えましょう。
なぜならば、結果は変えられないからです。人生を形作り、目的に近づけるものは原因を作ろうとする自分の意識以外にありません。
まずやるべきことは、無意識な1日を自分の人生から削除することです。そのためには、今は何を為すべき時なのかを、しっかりと見極めるのです。
意識ある失敗は、必ず明日を照らす光となりますが、逆に、意識なき成功は、次の一歩を迷わせる遠因となるのです。
自分の目的を意識して「やるべきことをやりきる!」、この積み重ねのなかに、確かな明日があるのです。

この応用例のどこが引き寄せの法則なのか考えてみてください。

どうですか、みなさん、ヘルスカウンセリングの認知療法にどのように「引き寄せの法則」をとりいれて行くのか?、興味を持っていただけましたか? 次回は、「引き寄せの法則②:心を改造するトレーニングについて」です。

自律訓練をやってみましょう!

心身がリラックスしていないと、日々のコミュニケーションにも支障が出てきます。今回は、心理カウンセリングやヘルスカウンセリングで使う心理的、身体的な緊張をゆるめていく自律訓練法をご紹介します。

「自律訓練法」とは約80年前にドイツの精神科医シュルツによって開発された、心と体の効果的なリラクゼーションを目的とした一種の自己催眠法です。心と体は密接に関係しているので、不安や緊張があれば体が硬くなり、さらに心が緊張してきます。逆に体を弛緩させることで心のリラクゼーションを促そうというのが自律訓練法です。方法は身体をリラックスさせると同時に精神の集中を図ります。基本的には健康法ですが、2009年4月1日NHK『ためしてガッテン』で紹介されていたように、ストレスによる心身の不調感、あるいは睡眠障害などに治療的効果が期待できます。更には、性格改善法として応用もできる優れた自己催眠法でもあるのです。慢性的疲労感に悩まされている人、勉強や仕事に集中できない人、不眠症気味である人、人前に出ると緊張する人、更年期障害に苦しめられている人、悲観的に考える傾向がある人 etc. あるいは受験勉強に集中させてあげたい子供さんに心身のリラックス法として、お試しください。簡単な方法ですので、是非覚えて、ご家族の健康管理にご自身のセルフコントロールに活用なさってください。

kunren.jpg自律訓練法を始めましょう!

      できるだけ静かな場所を選びましょう。ベルトをゆるくしたり、時計などをはずします。

      練習姿勢を作ります。(食卓や勉強机用の椅子に座る場合で説明します)

椅子には深めに腰掛けます。その時足は膝の間にこぶしが一つ入る位に開き、両手を左右の太ももの上に置きます。→首も背骨も垂直にピンと伸ばし、ぐーっと息を大きく吸い込み、続いて息を吐きながら全身の力を抜いていきます。(背中は自然に丸くなり、首も前に傾きます。)→軽く目を閉じます。

=訓練法= 

1~8の段階の一つずつができるようになったら次に進みます。(毎回1から始めます!)

「 」の中の言葉をそのまま言ってみましょう!

  *1人で訓練するときは、心の中でゆっくりつぶやきます。

*どなたかに訓練してあげるときは、静かな落ち着いた声でゆっくりと声かけを繰り返します。

1.「気持ちがとても落ち着いている」という言葉をゆっくり繰り返します。

≪重感練習≫

*利き腕(右腕)から始めます。そのとき、ぼんやりとした注意を右手・右腕に向けましょう。

*「右腕が重たい」という感じが出るようになったら左腕の練習に入ります。

2.「右腕が重た~い」+「気持ちがとても落ち着いていて、右腕が重た~い」を4~5回繰り返します。

  ↓

3. 「右腕が重た~い、左腕も重た~い」+「気持ちがとても落ち着いていて、右腕が重た~い、左腕も重た~い」を数回繰り返します。

  ↓

4.「両腕が重た~い」+「気持ちがとても落ち着いていて、両腕が重た~い」を56回繰り返します。

  ↓

5.「両腕が重た~い、両脚も重た~い」+「気持ちがとても落ち着いていて、両腕が重た~い、両脚も重た~い」を数回繰り返します。

13週間くらいで、両腕両脚の重たい感じが起るようになったら、温感練習に入りましょう。

  ↓

≪温感練習≫

*右腕(利き腕)から初めて、左腕、両脚へと進めていきます。

6.「気持ちがとても落ち着いていて、右腕がとても重た~く、温か~い」を56回繰り返します。

  ↓

7.「気持ちがとても落ち着いていて、両腕がとても重た~く、温か~い」を56回繰り返します。

  ↓

8.「気持ちがとても落ち着いていて、両腕両脚がとても重た~く、温か~い」を56回繰り返します。

  ↓

 ≪消去動作≫

練習後には、効果の有無に関わらず、必ず次の消去動作をしてリラックスしてゆるんだ心身を覚醒させましょう。

10.「それでは、消去動作をおこないます。

親指を中にして両手を握り、握ったり開いたりを数回します。肘を5~6回強く曲げ伸ばし、大きく背伸びをしながら深呼吸して、目を開きましょう。
 

以上の順序で段階的に練習します。出来る範囲で構わないので、可能ならば、毎日練習して下さい。練習時間は、10分から15分で充分です。夜寝る前にふとんの中で仰臥姿勢でやって、そのまま寝てしまっても結構です。

何故、この練習で、心身のひずみが消えるかというと、全身が重たいと感じている時は、筋肉のどこにも力が入っていないダラっとした状態(どこにも力が入っていないと、筋肉は筋肉自身の重みも支えることが出来ず、重く感じます)で、非常にリラックスしている状態なのです。そして、脳は筋肉がリラックスすると、つられてリラックスするのです。
 私たちは、脈拍を自由に変えることが出来ませんが、呼吸数を変えることは出来ます。同様に、私たちは、脳を直接リラックスさせることは非常に困難ですが、筋肉をリラックスさせることは、練習すればできるようになるのです。そして、筋肉をリラックスさせること⇒「脳=心」をリラックスさせることなのです。
 自律訓練法は、ひとりで練習しても、出来るようになります。まずはあなたが覚えて、ご家族に訓練法をしてあげてください。他者とのコミュニケーションが苦手な人でも、きっと、セルフコントロールが容易になり、心身ともにリラックスできるコミュニケーションが実現すると思います。

子育ての主役は子供です!子供の異常に気づいたとき・・・

 ヘルスカウンセリングを学び始めてまず感じたことは、子育て時代にヘルスカウンセリングの「傾聴・受容」のコミュニケーションスキルを身に付けていたらどんなに子育てに役立っただろう、私はもっとおおらかな気持ちで子育てが出来ただろう、子供たちはもっとのびのびと育っただろうということでした。今回は、昨今ニュースをにぎわす「育児放棄」について、私の体験談をレポートします。 

 先日、週末の深夜に心が痛む経験をしました。午後から始めた仕事が段取りよくはかどり、その日は夫が帰宅しないこともわかっていたので、安心して作業に没頭してしまい、帰宅が日付の変わる深夜になってしまいました。

  girl.jpg天気の良い日は、大阪のど真ん中を自転車通勤しているので、その日も夜風にのって悠々自宅近くの交差点まで帰り着き、信号待ちをしていると、梅田方面からパタパタと子供が走る足音と泣き声、そして女性の甲高い怒号が聞こえてきました。と思う間もなく、道路の向かい側を自転車に乗る女性と必死に追いかける幼い女の子が眼の前を猛烈な勢いで走り抜けていきます。これはまさに一瞬の出来事で、「エッ 何事!? 何が起きているの??」、信号が変わるのを待ちかねて、泣き声と怒号のする方向に追いかけました。100m近く走って追いつき、ドキドキしながら後ろから声をかけました。

「何をしているのですか?」、「どうしてこんな小さな子供さんを自転車に乗せないのですか」、「乗せないのなら、スピードをゆるめてゆっくり走らないと危ないでしょう」等々・・・

 二人連れは母と娘(小1位)でした。私の声をかけながらの追跡はまだそれから1Km余り、母親はスピードを緩めることなく、途中からは荷物を娘に持たせ、娘は自分の荷物を抱えて必死で片手は荷台につかまりながら、靴が脱げても全力疾走をしたのです。

 「(停まって娘を乗せないなら)110番しますよ!」「勝手に110番すればいいでしょう!!」という私と母親のやりとりを聞いた人が110番通報してくれたのでしょう。1Km余り走ってようやく警察官が来てくれました。  

  その間、走りながら母親が荷台につかまるわが子の手を振り払い、娘と私に浴びせた怒号の数々。 「私の子供だから(口出しせずに)ほっておいて」、「これはしつけだ。親が何をしても他人に言われる筋合いはない」、「こうなったのはこの子が悪い。今日一日約束を守らなかった」、「この子はもう大きい。もう小学生だ。なのにお漏らしをする」、「(娘に)あんたが悪いんでしょう! 帰り道は知っているのだから、さっさと手を離して勝手に帰っておいで」、「私はトイレに行きたいから急いでいる。早く手を離しなさい」、「この子は私の子供ではない」、「この子は誰でも優しくしてくれたらその人についていく」、「かれたくてかれたのではないのだから、夫の所に連れて行けばいいでしょう」etc.   

  みかねて、女児に「道がわかっているのなら送っていくからゆっくり帰りましょう」と声をかけると「帰ってきても部屋に入れないからネ!」とまで言うのです。私には「他人のあんたに何が分かる?私を悪者にして!」   

 私は何か異常を感じて確信はなかったけど追いかけ、追いついたところで思い切って声をかけました。親子の間に、夫婦の間にどんな日常や事情があるかはもちろん分かりませんが、少なくとも私の目の前で繰り広げられた光景は充分常軌を逸したものでした。そのことだけで私は声をかけ、結局警察官にも私と同じようなことを言われ、事後はその警察官に託して私は帰宅しました。   

 警察官曰く「お母さんにも言い分はあるでしょう。でも、本来守られなければいけないこんな小さな子が、今置かれている状況が異常だったら、誰でも声をかけますよ。」  

 道々母親が口走った言葉から察するに、何かの事情で夫との離婚を余儀なくされ、そのストレスのはけ口を幼いわが子に向けているのでしょう。でもその毒のある言葉はその女児をどれだけ傷つけていることか。母親の罵声に泣きはしても決して抗うことなく、必死で走り、私や警察官の問いかけに伏し目がちに答えていたのに、母親と自転車で帰りたいと伝えたときは上を向いてはっきり意思表示した女児。警官が母親を詰問調になったとき、警官から母親をかばうような素振りを見せた女児の心情が哀れでした。私たち親は親の事情を子供の持ち込んではいけない、子育ての主役は子供なのだから、子供の将来の幸せを考えたら今取るべき親の行動に対する答えは自ずと出ると思います。   

 動物学者の言葉を読んだことがあります。「愛された記憶があるから、その記憶がよみがえってきて、自分が親の立場になったとき愛することができる。」  

 自分を否定される言葉で育ったこの女児が親になったときを考えると、心を強く待って成長してほしいと願わずにはいられませんでした。 声を掛けるにも勇気がいるし、声をかけてすぐに事態が好転するわけでもないけど、一人の大人として思い切って行動してみてよかったなと思っています。そして今回嬉しかったのは、現場の警察官の方たちも「傾聴・受容」というカウンセリングのコミュニケーションスキルを知っておられると分かったことです。

 こどもの日の今日、明日を担う子供たちが笑顔を絶やさず健やかに育つことを心から願っています。笑顔で育った子にしか笑顔が出てこないのですから。

幸せに生きるためにも「肯定心理学~傾聴と受容」です! 今あなたは幸せですか?

 先日のヘルスカウンセリング研究会で、先生から最新のアメリカ発の心理学情報を伺いました。近年「幸せに関する研究(この分野を「肯定心理学」と呼びます)」がアメリカで注目されていて、従来の心理学が"心の問題"に取り組むものであるならば、これは"心の健康(=心の幸せ)"に取り組む心理学です。この肯定心理学は日常の生活でも応用でき、とても前向きに物事に取り組み、問題解決のヒントになってくれるものだと感じましたので、多くの方々に知ってもらいたくて、簡単にレポートしてみます。

=幸せの条件=

 人それぞれに「幸せ」の条件があり、私たちは「喜び」「楽しさ」「歓喜」「満足」などを「幸福」と同義語で使っていますが、これらの言葉(幸せ)は状況がかわれば変化するものなので、私たちが求める「本当の幸せ」とはもっと総合的なものであるはずです。ある研究者によると幸せな人となる条件は「幸せな人間関係・働く幸せ・学ぶ幸せを持っていて、そのことを楽しみ、その喜びが未来にもつながっていることを信じて人生を歩むこと」といえるそうです。

=幸せになるために知っておきたいこと:「現在の利益」と「未来の利益」という考え方 =

 あらゆる物事を現在の満足度(今の自分にとってプラスになること)と未来の満足度(未来の自分にプラスになること)に分けて考えます。そしてそれに従って考え方や行動決定を行い、「幸せな生き方」につなげていきます。

《現在の利益と未来の利益:四つのパターン》

①現在は利益があり満足 →→→ 未来には利益がない

②現在は利益がない    →→→ 未来は利益があり満足

③現在は利益がない    →→→ 未来には利益がない

④現在は利益があり満足 →→→ 未来は利益があり満足

Mc.jpg たとえば、ここに3種類のハンバーガーがあるとします。ひとつ目はパンの間にハンバーグがWにサンドされおいしそうなソースもたっぷりなグルメハンバーガー、二つ目はいかにもダイエット用といわんばかりの野菜だけのあっさりハンバーガー、三つ目は豆腐バーグのヘルシーハンバーガーです。一つだけ食べてもよいといわれたら、あなたはどのハンバーガーを選びますか? おいしさやボリューム感で選べば現在の満足度はWでサンドされたハンバーガーですよね。でも将来はメタボ検診にひっかかる確率が一番高い。野菜だけのバーガーはおいしさもボリュームもイマイチですが、健康の敵肥満には配慮できていてメタボの心配からは開放されます。豆腐バーグのバーガーは味もそこそこで食べたときの満足感もあり空腹感も満たされ、将来の健康も大丈夫でしょう。

 あなたはどのハンバーガーを食べましたか?・・・もうおわかりですよね。食べたときに現在も利益があって、将来もその利益が持続している、前述の④のパターンが幸せのパターンです。即ち、現在の活動を楽しんで、その活動が未来の喜びのもつながっていくことがわかれば、毎日の思考や行動の判断基準にこの「4つのパターン」の考え方がとても役立つのです。

=よりよい人間関係を実現するために役立つヘルスカウンセリングの考え方=

 幸せの条件にも書きましたように、よりよい人間関係を持つことが幸せになるための一番の条件ですが、もちろん私たちは人間関係で悩むことも多くあります。そこで、コミュニケーションを円滑にして暮らしやすい人間関係の中で生活をするために、ヘルスカウンセリングで学ぶ「傾聴・受容・共感」がここで生きてくるのです。

①傾聴(相手の話に耳を傾けること)-他人の話をよく聞くこと         

相手が話したいことを話し、気持ちを伝えることができるように、ゆっくりと話を聞き取り理解しましょう。相手の話をさえぎって自分の考えを言う行為は慎みましょう。

②受容(無条件で足手を受け入れること)-向かい合う人(周りの人)を受け入れる気持ちを育てましょう。

「相手を理解しようとする」「相手の気持ちを考える」という姿勢で人と向かい合うことができたら、互いに理解が深まりよい関係を持つことができるようになります。

③共感的理解―相手があるがままに自分の状態を伝えていることに対し、共感して理解を示します。そのときに相手の話していること(考えていること)をよく理解して共感していることも相手に伝えましょう。また、こちらの考えや気持ちを自然に伝えると、相手が安心感を抱けるものです。

 今日のレポートの結論は「今の幸せ(満足)⇒未来の幸せ(満足)が実現できて本当の幸せ」です!ということは、正解は豆腐ハンバーグ入りのバーガーです。何かの課題を解決するとき、ともすれば今の利益(満足度)を優先させてしまいがちですが、皆さんもこのハンバーガーの例を思い出して、是非「肯定心理学」を日常のあらゆる場面で応用してみてくださいね。 そして、その際にヘルスカウンセリングのスキル(傾聴・受容・共感)をコミュニケーションに生かして、幸せな生活を実践してくださいね。

医療現場のコミュニケーションも「傾聴と受容」です!

 先日、もっとも専門性が要求される医療現場でも、コミュニケーションの基本は「傾聴と受容」のやさしさがあってこそ命が守られているのではないかと思う、心が痛む驚愕の体験をしました。

 夫の両親は東北地方に離れて住んでいます。80歳を過ぎてもとてもアクティブで病気知らずの元気なお舅さんが、昨秋以来、精神性のストレスがあって食事ができなくなりみるみる15kgもやせ、年を越してからとうとう入院してしまったのです。精神面のストレスが原因と思っていましたので、少し体調が回復したら、カウンセリングを受けてもらえば改善するかと考えていました。幸い3週間で退院、大阪で喜んだのもつかの間、翌日に一気に体調が悪化、食事を受け付けなくなり自力歩行困難な状態で3日後に再入院になりました。大阪にいる私たちは今度こそは完治して退院できると思っていたら、入院3日後から39度台の熱が出て一向に下がりません。さすがに気になってすぐに夫が、その3日後には私も駆けつけました。そこで見た光景はとてもショッキングなものでした。  

 11月末に、すでにやせてはいましたが、台湾旅行をするために大阪に立ち寄ったお舅さんとは別人のような、手足がベッドに拘束されて上を向いてハァハァと息もあらく横たわる姿がそこにありました。もちろん言葉が出ないので口を動かして何かを訴えても私たちにはなかなか理解できないのです。その時の病名は「老人性痴呆症、うつ病、脱水症と陳旧性脳梗塞(過去にあった脳梗塞の痕跡)他」でした。  

 私がかけつけたのは高熱を出して4日目です。なんで熱が引かないのか、合点がいかないまま、その日の夕刻最悪の事態になりました。面会時間ギリギリまでついていた義理の妹から、ひと足早くお姑さんのもとに帰っていた私に電話が入りまた。「ドクターから病院を出ていけと言われた。真菌が出て治療方法がないみたい! いっしょに説明を聞いてほしい」との緊急連絡です。   

 タクシーで駆けつけてドクターの前に座りました。「病院の治療方針が気にいらないのなら出て行ってください。看護師たちが皆、家族からクレームがあると言っている。看護記録にも書いてある。」と言われました。それは私たちが「なぜ何日も高熱が続くのですか?高熱の原因は何ですか?」と看護師に毎日聞いていたことがドクターにはクレームになったようです。 また、こうも言われました。「原因を探るにも検査をしてすぐにわからないんだから、時間がいる(その間黙って待て・・・)」と。家族であれば、病状と治療方針を知りたいと思うのが当然だと思うのですが、そのことを言うと家族は医療従事者ではないのだから(何もできない)、治療をするのは医師なのだからとお叱りを受けました。そして挙句のはてに検査の結果「真菌」が出たので、肝機能も腎機能も落ちているので治療のしようがないともいわれました。  

 この言葉で(ドクターには言いませんでしたが)、即刻舅の転院を決断しました。紆余曲折はありましたが、何とか二日後には大学病院に移り、舅の原因疾患も判明してその日から治療が始まり、現在は劇的に回復の途上にあります。  

  rose2.jpg元々医療現場にいた舅は、きっと自分に対する治療が不満だったのだと思います、口がきけなくても全身でそのことを訴えていました。点滴を抜き、起き上がれないのにベッドの上であばれ、自由のきく足でベッドの柵を乗り越えようとしていました。大学病院に移ってからは、とても穏やかな表情になり、私たちの問いかけにはうなずいたり、首をふったり、都合の悪い話題には口をゆがめてみせます。今では毎朝娘が声をかけると涙を流して喜ぶまでに回復しました。   

 高齢者を家庭で介護することはとても大変であり、入院しても医療現場が人手不足であることは理解できますが、とても治療してもらえていると思えなかった病院に違和感を覚えた原因がわかりました。舅が再入院したのは「医療型の病院」ではなく「療養型の病院」に分類されるということをケアマネージャーさんとの話の中で初めて知りました。ですからその病院の入院患者さんは皆高齢者で、ほとんど面会の人もなく、食事の配膳車を見たことがなかったわけです。きっとこの病院での患者さんはベッドにおとなしく横たわっていればよいだけで、さしたる医療行為も誰からも必要とされていなかったのだと感じてしまいました。  

 お舅さんを見ていて、私は高熱にうかされる一番容態の悪い時しか知りませんが、たとえ口がきけなくてもしっかりとした意思を持った人間であることは1時間も側にいたらわかりました。患者の家族はドクターや看護師さんに患者をゆだねるしかないのです。高齢化の進む中日本の現実を垣間見た、とても残念な経験でした。   

 たとえ素人が手だしのできない医療であれ、必要な知識を持って患者(とその家族)がイニシャチブをとるくらいの覚悟でないと、この高齢化社会にあって無事に天寿を全うできないもかもしれませんね。 

 今度の経験で、関係者のそれぞれのコミュニケーションの中で、もっとも人間力が試されていると感じています。相手が社会的な弱者であればあるほど、そうでない立場の人間は相手の立場にたった優しい(愛のある)コミュニケーションを心掛けないと、それは人間に対するコミュニケーションではなく相手がただの「金」を生む「物体」を扱う作業になり果てると思いました。  

 100年に一度という未曽有の経済不況下、子供たちがお年寄りの年金をあてにするので、今までは施設に入所していた人たちが、自宅での介護にかわっているそうです。 穿った見方をすると、子供も医療関係者も高齢者の年金を食い物にする「シルバー産業」がシステム化されているのです。そうならないように、人間対人間のコミュニケーションをどんな状況下にあっても「傾聴・受容」の心を忘れずに、愛のあるコミュニケーションを実践していきたいと思います。

モンスターペアレント対策もまずは「傾聴」から

 ヘルスカウンセリングの実践版ともいうべき、面白い新聞記事をみつけました。学校に理不尽な要求をする保護者(モンスターペアレンツ)が社会問題化しているために、東京都の教育委員会が教職員向けの対応マニュアル(全74ページ)を費用1千万円かけて教職員に7万部を配布したというのです。2008年の実態調査では都内全公立の幼~高校の約1割で保護者の要望をめぐるトラブルがあり、その半数以上が学校の最初の対応次第で、要求がエスカレートするなど解決困難になるとのこと、「対応が難しい」という校長らの声を受けての手引書作成になったようです。       

 このマニュアルは苦情対応の専門家が監修していて、問題を深刻化させないために初期の対応に重点をおき言葉遣いなどを助言しています。記事を読んでみて、これは全く私たちがヘルスカウンセリングのセミナーで学んだ「傾聴・受容」ではないかと感じました。他者が言うことを何の予断も持たずに「傾聴」し、その人の気持ちになって「受容」することが、信頼できる人間関係を作るコミュニケーションの基本です。 私たちの日常生活では、家族(夫と妻、親と子、嫁と舅や姑etc.)間、地域、職場などのコミュニケーションが大きなウエイトを占めていますので、モンスターペアレンツ対策の、いわば企業の苦情処理係のような極端な対応は必要ではないかもしれません。でも対応例を読んでいて、対等な関係では心配ないことでも、子供やお年寄りなど自分より立場が弱い人とのコミュニケーションで心掛けたいことに気がつきました。  

 以下に都教委の対応例を抜粋します。あなたの身近な人とのコミュニケーションに置き換えて、参考にしてみてください。

=都教委が手引書で示した対応例=(1月28日付朝日新聞朝刊から抜粋) 

【電話対応】

・3コール以内で出られない場合は「お待たせしました」という 

・相手の言い分を復唱して確認  

・受話器は相手が切るのを確認してから静かに置く  

【学校での面会】

・来校をねぎらう言葉を言う 

・玄関までの出迎えと見送りを 

【話し合い】

・相手の感情を害した時は素直に謝罪  

・事実確認が必要な点は、あいまいに答えず、調査して回答  

・頭ごなしに「できない」とは言わない 

・二人以上で対応する場合、全員が相手に正対して緊張感を高めないよう、一人が脇に座るなど席の配置に工夫 

 相手がモンスターペアレンツでなくても、日常のコミュニケーションの場でも基本は同じです。電話の応対や接客などで心掛けたいこと、夫婦間、子供を叱るときも上から目線でなく子供の立場を尊重する必要があることなど思い当たることが多々あります。相手を変えるには、まず自分が変わってみせること。さあ、このヘルスカウンセリングのコミュニケーションスキルを、自分のいちばん身近な人たちから応用実践してみましょう!

聞き上手になる!

どっちが聞き上手?今回はヘルスカウンセリングのセミナーで机の前に座って学んだことではなく、教室を出て、私が最近体験した二つのコミュニケーションの場面をレポートしてみます。

【例1】

地区の会館でマンションの集会をすることになり、日もとっぷりと暮れた頃、自転車であわてて駆けつけました。会館入口の左右に自転車置き場があり、一方にだけ5・6台停めてあって、一人の主婦がちょうど自転車を整理中でした。私はその方の邪魔にならないように、空いている反対側に迷わず停めました。そのとき頭の上から大きな声が降ってきました。

jitennsya.jpg「どこへ停めてるんですか! 自転車をどけてください!!」「もうすぐ車が入ってくる。ここは私が借りてるんやから!!!」

あっけにとられて、その声の勢いに何も言い返す気になれず、自転車をあわてて移動させました。2時間近くたって出てくると、まだ車は停めてありませんでした。いつも停めている公共の自転車置き場に自転車を停めて怒鳴られるなんて?!・・・、いつからここは駐車場になったの? 掲示もしない会館にも腹だったけど、頭ごなしに注意されても、訳わからないし・・・。会館のシステムの不備で、契約している主婦も私のことを腹立たしく思って怒鳴ったのか・・・?、いつも使う会館の理不尽な、だけど確実に不愉快な出来事でした。

【例2】

先月納税協会主催の法人税を払うための説明会に出かけました。2時間後に出てきたら自転車で来ていた出席者全員の自転車が、イエローカードもレッドカードもなく、いきなり撤去させられていました。しかも近辺にもっと長時間停めてある自転車はそのままあるのです。駐輪禁止場所に停めた私たちがもちろん悪いのだけれど、説明会参加者を狙い打ちするような仕打ちに、持って行きようのない怒りがありました。・・・そして保管期限ぎりぎりの先日、腹立たしさが少し癒えたので、大阪市の外れまで自転車を引き取りに行ってきました。散々迷って閉門間際に飛び込んだら、10数人の年配者が整列してお出迎えしてくれていました。

「・・・停めていた私たちがもちろん悪いけど、駐輪場もないし、税金を払うために集まっている善良な市民を狙い撃ちにするなんてひどすぎませんか? いくら大阪市の税収が少ないからと言ってもやり口がキタナイと思いませんか!・・・いったい誰に文句を言ったらいいの?」

「奥さん、狙い撃ちはしていません。・・・なるほど、カードがついていませんなぁ~。そら、申し訳ないことしましたなぁ~、平松市長に言うてください! ほんまにスイマセンなぁ~。まだ言い足りんこともおありでしょう。何でも言ってくださいヤ・・・。気をつけて帰ってください。ご苦労さまでした!」と、お見送りも全員で整列していただきました!

対応してくれたのは「シルバー人材センター」から派遣された方々でした。中でもリーダーの対応ぶり、さすがは年の甲というのでしょうね。こちらの言うことに逆らうことなくひたすら言い分を聞いていただけました。自転車撤去の大阪市のシステムに納得いったわけではなかったけど、こぶしの挙げようがなかったですね!

皆さんはどちらのタイプですか?

ヘルスカウンセリング・セミナーでは、「聞き上手になる」ためのトレーニングもしますが、トレーニングしないと体得できない特別なことでもなく、相手の気持ちになって「声かけ」や「相づち」ができたら、立派な「聞き上手」といえるのでしょうね。

傾聴=聞き上手になる!

ヘルスカウンセリングで学ぶコミュニケーションの基本が「傾聴」と「受容」であるならば、「他人の話を傾聴する=聞き上手になる」ということですよね。では、どうすれば聞き上手になれるのでしょうか?

先日A新聞の家庭欄で面白い記事をみつけましたので、少し紹介します。

 

東京にあるNPO法人「ホームファミリーケアー協会」では、話をする機会が少ない高齢者の話を聞く「傾聴ボランティア」を育成しているそうです。そこの鈴木絹英理事長さんが、話を聞く心得について次のように語っています。

 

《聞くときの心得は?

1.   口を閉ざす

2.   考えを押し付けない

3.  同じ言葉を繰り返す

 相手の話に自分の考えを押し付けない。論評や助言をしたり、相手に代わって結論を出したりするのもNG。

 

それでは、聞いている間はどんな態度がいいのでしょうか?

《聞き上手への3つのポイント》

      アイコンタクト:やさしいまなざしで相手の目をみると、相手は安心して落ち着くことができる。

      笑顔:相手を大事に思っているという表現が笑顔。

      大きなうなずきをすること

 

例えば、夫婦間のコミュニケーションで考えてみましょう。

夫婦の会話で多いのが、愚痴に対して意見を言ってしまうケースです。話している側は、ただ聞いてほしいだけなので、話を聞いていてしゃべりたくなったら、そこから3分間我慢してみましょう。質問などで口をはさむと、話す人の思いと違う方向に話が流れてしまい、聞いてもらったという満足感が生まれないのです。3分間あれば、相当多くのことが話せるので、話した側は「話した(聞いてもらえた)」という実感が得られるから、次は相手の話を聞こうという気持ちになるのです。3分間が無理なら、最初は1分でも2分でも実践すれば、変化があるといいます。

 話の中身に即して適切な反応ができると、さらに聞き上手の道が開けます。セミナー時に行った私のロールプレーの経験から言っても、口を挟まず(意見や評論を云わず)、相手の話にただ相槌を打つというのも最初は結構難しいものです。

 相手の話に対し、ただ、うなずくだけでもいいのですが、ちゃんと聞いていることを示すために相槌の言葉かけが大切です。とはいえ、最初は「うん、うん」とか、「そうなの」という簡単な言葉もなかなか出てきません。そこで、相手が話したのと同じ言葉を繰り返す方法が実行しやすく、効果的です。話の中で相手がわかってもらいたいと思っているキーワードを見つけて、その言葉を繰り返してみるようにしましょう。もちろん機械的にではなく、感情を込めて!

 

夫:「仕事でうまくいかないことがあってね、イライラしているんだ!」

妻:「そう、イライラしているのね?」

 

 このようにすれば、相手の気持ちや話の内容を確認でき、話している人も理解してもらえた、共感してくれたと感じて安心でき、それが信頼関係につながっていくのです。

 

 以上をまとめますと、聞き上手になることは、即ち相手の話に、【口を挟まず、笑顔で目を見て、大きくうなずく!】ことです。鈴木氏によると、「意識して練習すれば、誰にでもできるようになります」とのこと。

私も、ヘルスカウンセリングセミナーを受講する前を振り返ってみて、自画自賛ですが、以前にまして「聞き上手になれた」実感があります。是非、みなさんもあなたの大切な人に試してみてください。コミュニケーションが円滑になって、夫や子供が変わってくるはずです。

コミュニケーションの基本は「傾聴」と「受容」です。

 最近のTVドラマ(朝の連ドラ)にも、ストレスの多い日本の社会を反映してか、心理学用語「傾聴」「受容」ということばが登場する時代になり、皆さんも耳にされたことがあると思います。ヘルスカウンセリングセミナーではまず、コミュニケーションの基本は「傾聴」と「受容」であるということを学びましたのでレポートしたいと思います。

 

セミナーを受講して、「傾聴」と「受容」を意識するようになり、自分でも驚く私自身の変化がありました。それは、他者の話を聞くときに、とても気長に相手の話を聞けるようになったことです。(誤解のないように申し添えると、私は元来気長に対応できるタイプでしたが、)それまでは、会話の中で聞き役でいるときも、つい自分の感想や意見を述べてしまうのが常であったので、相手の話に何も意見を述べずに聞き役に徹することは、当初は私自身にとてもストレスがかかることでした。今では、相手の話を100%聞いて受け止めている自分に変化したことを、驚きと喜びをもって自覚できます。どんな場であっても「傾聴」と「受容を」を心がけることで、相手とのコミュニケーションがいっそう円滑になっていきました。

 

*「傾聴」とは何の予断も持たず、無条件で相手の言うことに耳を傾けることです。

*「受容」とは相手の気持ちになって相手の言うことを自分の中に受け入れることです。

どんなコミュニケーションの場でも、この二つのことができたら、対話する相手との信頼関係が生まれてきます。「傾聴」するときには相手の顔をみて、相手の話に相槌を打つことも重要なポイントです。そして、相手の言うことを「受容」すれば、相手の気持ちに寄り添って「共感」が生まれ、信頼関係につながっていきます。

 

人は人間関係がうまくいかないとき、その理由を自分以外の他者の所為にして、他者が変わればうまくいくと結論づけてしまいがちです。そんなとき、ちょっと自分を振り返ってみて、自分から相手に向きあう姿勢を少し変えてみてください。きっと相手にも変化が生まれ、今までと違ったコミュニケーションがとれるはずです。

 

あなたと夫、子供や友人たち、あなたが一番大切に思う人達とより深いコミュニケーションをとるために、大事な人達のことばにもっと耳を傾け、そのまま受け入れることから始めてみてください。

きっと最初は、自分の感想や意見を言いたくて、もどかしくってイライラすることだと思いますが、それを我慢して気長に相手の話を聞くトレーニングをしてみてください。「傾聴」&「受容」を実践すれば、あなたの周りの人間関係に驚くような変化が生まれてくることを保証します!

ヘルスカウンセリングは日常のコミュニケーションにも役立ちます。まずは、夫や子供たちに対し、あなたが変化をしてみてください!!

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